【カナリノコラム①】リノベーションとはなんだ?

【カナリノコラム①】リノベーションとはなんだ?
リノベーション

リノベーションとはなんだ?

「リフォーム」や「リノベーション」という言葉が身近になっていますが、実はこの二つの言葉に明確な定義が無いという事を皆さまはご存知でしょうか?
各メディアやサービスの提供会社がそれぞれの解釈で使い分けていたりするのが実情で、一般的な使い分けは次の通りです。

・リフォームとは
1.原状回復工事(修繕や営繕を行い、従前の状態に戻す意)
2.設備交換や、壁紙の貼り換え、外壁塗り替えなどの小規模な内外装工事
リフォームは、小規模な修繕や改修を意味していて、例えばキッチンが壊れたので新しいキッチンに交換するや、外壁の塗膜が劣化してきたので塗り替える等、機能保善や交換を意味します

・リノベーションとは
◎住宅性能・居住性能を向上させることを目的とした包括的改修工事


最近では、中古住宅流通の際には性能向上を認める認定性能表示も始まっています。
 
解説を行ってみたものの、もっと噛み砕いた言い方をしてしまえば、工事の大小で使う言葉を分けているようなものですね。日本の国民性を感じます。
本来、英語で住宅改修を意味するのはリノベーションで、リフォームは宗教改宗を意味しています。憶測ですが、改修と改宗を誤って変換していたのに、言葉の方が早く広まってしまったなんてことがあったのかもしれませんね。

つまり、リフォームは部分的に直すこと。リノベーションとは、今ある物件を理想の形へと生まれ変わらせること。と言うことができます。

どんな人がリノベーションに向いているの?

リノベーションは大規模な工事にあるので、住みながら工事を行っていくことが難しくなります。工事範囲が広く、工期が長くなることや、建築資材の置場と家財の保管などの関係から、居住生活の範囲が保てない可能性が高いからです。

リノベーションをご検討いただくのであれば、仮住まいや、物件居住前など、該当物件での生活が始まる前の方が向いていると言えるでしょう。

住みながらの工事が不可能であるとは言い切りませんが、それ相応のストレスが発生することを許容する必要があります。

リノベーションのメリットは?

リノベーションには「新築で立てるより費用が安く済む」「すでにある好立地の物件から選ぶことができるので選択肢が多い」など、色々なメリットがあります。

その中でも最大のメリットは【理想の住まいへの一貫性】という事ではないでしょうか?

居住性能・住宅性能の向上はもちろんですが、空間演出に一貫性が生じるので、これ以上ないほどにこだわりを詰め込むことができ、仕上がりに納得できるでしょう。

 住宅にこだわりを詰め込む方法は、新築時に注文住宅を購入するか、DIYやリフォームを繰り返して作り上げるか、あるいはリノベーションを行うかです。

 リノベーションを行うことは、言い換えれば注文住宅を造るといっても過言ではありません。
住み慣れた住まい・これからの住まい、もっと快適に自由にできる選択肢なのです。

リノベーションのデメリットは?

リノベーションにおけるデメリットの1つが【工事期間】です。

工事が大規模になるので、工事期間も長期化します。
マンション70㎡前後のフルリノベーションで1~2か月程度、戸建ての場合は構造強化や耐震免震工事なども発生した場合には更に長期化していきます。

また、こだわりや夢が積み重なると大きな金額になっていきます。自己資金・各社ローンを問わず、事前の資金計画が最重要課題になります。

リノベーションの最近の動向は?

中古購入+リノベーションという発想が広まっています。

これは中古住宅購入の際に、入居前に工事を行えることと、住宅購入と合わせてローン組みを行える点がメリットです。注意点としては、担当者に工事の知識があるか否かと、スケジュール組みがしっかりしているかという点です。不動産売買はスケジュールがタイトになっていきます。その中で、どのように物件購入を決めて、改修工事の打合せを行うのか、その際の注意点や必要なことなど、道筋がはっきりしていれば、大事なお話を安心して進めることができます。

不動産業界では中古住宅の流通活性化が課題として取り組まれていて、その一助としてリノベーションに対する期待が高まっています。不動産屋さんがリノベーションに対する訴求を行っていたり、工務店や設計事務所が同様に行っていたりと、最近では耳や目にすることが増えています。

窓口が増えている分、どこの会社は何が強みなのか、安心して頼れる取扱い業者さんを見つけることが成功への近道です。

施工事例